2011年 02月 05日
瀬戸内海近辺で育ったせいか、蜜柑が好きだ。 子供の頃、毎年暮れになると、宇和島の叔父から蜜柑が届いた。 当時蜜柑箱と言えば木の箱で、父が釘抜きを使ってそれを開けるのが待ち遠しかった。 びっしり並んだ蜜柑を食べているうち、最後の方に青カビが生えてしまっている蜜柑が出て来たりしたものだ。 一度、叔父の四一(しいち)の祝いがあり、(41歳の厄払いに親戚を招いてご馳走を振る舞う愛媛独特の行事)宇和島まで行ったことがある。 今では珍しい、蒸気機関車に乗って、、、。 トンネルの度に窓を閉めなくてはならず、忙しかった。 島から行くには、遠いところ、というイメージがあったが、行ってみると段々畑になっていて、いいところだった。 従兄妹達が学校へ行っている間、のんきに一人で裏の小さな小川で遊んでいた。なにか川底に見えたものが、ドジョウかオタマジャクシのような気がして、手ですくったら、手足の生えた赤い腹のイモリだった。怖くて思わず手を離し、逃げ出した。イモリを見たのはそれが初めてだった。 なんだか、断片的な思い出しかないが、のんびりした宇和島弁と、やさしかった叔父のことが懐かしい。 結婚して今の東京に住むようになり、イモリに似て腹が赤くない小さな爬虫類が家の壁によく張り付いている。これはヤモリ。 島にはそういった生き物があまりいなくて、何も知らない子供だった気がする。 昨日、宇和島の従兄弟から伊予柑とポンカンが届いた。レモンも入っている。嬉しい。 やはり蜜柑は宇和島が一番だと思う。
by fran0923
| 2011-02-05 22:52
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