2013年 11月 21日

何も出来なかった頃

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そういえば、昔(ついこの間だったと思っていたけど、もう25年も前の話だ。)二年ほど内弟子の修行に出ていたころのこと。

そこでは新弟子の私が女なので、昼食と夕食の30分前には仕事を止めて 食事の手伝いをするよう言われた。

いつもまかないのおばさんがいて普通の日はこのおばさんが家族と弟子達の食事の支度をするのだ。
それが、結構年配のおばあちゃんと言ってもいいほどの歳だったがとても上手な人で、いろんな料理を教えてもらった。

今思いだしても、かなりうまい人だったと思う。

何を手伝うかというと、胡麻を煎る、とかニンジンの皮を剥く、とかキャベツの芯を削ぐ(こう書くと解る人は解るでしょう。V字に切るのではなく、薄く削ぐのです。)など、後はもう忘れたけどなんてことはない作業だ。

その時私の歳は38歳で、それまでほぼずっと専業主婦だったので、何でも出来るはずだったにもかかわらず、すべての作業が自信なく中途半端で、はっきり言って、何も出来ない人だった。

これが20歳です、だとかまだせめて30代前半なんて歳だったら素直に「知りません、済みません、ごめんなさい。」と言えるが、その歳で言うのは、本当に恥ずかしかった。

でも実際出来ないのだから仕方ない。

私は今まで何をして来たのだ、本当に何も知らないし、何も出来ないのだ、とつくづく思った。

そこにいた二年間はどんな高学歴だろうが、金持ちだろうが全然通用しない時間と場所だった。

料理に限らず、他のことも同様だったのは語らずとも推して知るべし。

だから、若者よ。恥ずかしくないよ。変なプライドを捨てて「知らない!」って言おう。

知ったかぶりはやめよう!素直に認めてしまえば、こちらのものよ!

そして、「かわいい子には旅させよう!」は本当だ、と我が子を見て思った。
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って、長い間自分の間違った(多分ね)プライドと闘っていましたが、今ではもっとプライドを持ちなさいよ!と言われるようになりました。

人生って何なんでしょうね。

なんて、学生時代の友人と紹興酒飲みながら懐かしく昔話しました。

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              玄関前に行き倒れていたトンボ


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by fran0923 | 2013-11-21 15:42 | その他


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