2013年 06月 29日
ここ2、3日調子が悪いと思っていたら、なんてことはないジャム作りの際の肩痛(ザルと木ジャクシで濾したのでね)、、、、あ、肩凝り?ともいう、、、でした。 やっと今朝散歩の折りに汗をかいたので、治りました。 スッキリです!!よかった〜! 昨日はその肩凝りに苦しみながらも、音楽鑑賞に行って参りました。 こういうものです。 作曲されたその時代の楽器を使用して演奏するというものです。 もう長くこのコンサートは続いているのですが、最初はなかなか観客が集まらなくて、友人を連れて行ってもチケットを出してくれましたが、最近は同伴者はお金を取られるようになりました。 ま、当然なのですが。今までが間違ってた?厚かましかったかも? 確か一昨年も中道さんとのコラボだったのですが、その時のピアノはプレイエル1841年製のフォルテピアノでした。 今回のフォルテピアノは1790年頃のモデルでしたが、多分気に入られたので、ついに手に入れたものと思われます。 楽器は小さいので、すべての鍵盤も小さく、音域も狭いので普通のピアノのように指を開いて演奏すると、すぐ隣の鍵盤にミスタッチしてしまうので、慣れるのが大変だった。と話されていました。 音が小さいのですが、チェンバロほどではないけれど、一つ一つの音色をかわいらしく引き立てた演奏で、隅々まで心が行き届いている感じの素晴らしいものでした。 ここで書きたかったのは、もう一人白髪の男性のことです。 いつか書いたかも知れませんが、もうぼけ始めているのでお許し下さい。 ここから長いです。 フラウトトラベルソ奏者の有田正広さんです。 とても天才的なフルート奏者です。 トラベルソと言う名の通り、現在のフルートの元祖をトラベルソというのですが木の横笛です。 18世紀までは木の楽器でした。 いわゆる古楽器というヤツですね。 今の楽器は金管ですし、ともすれば本物の金や銀で出来た豪華な楽器もありますよね。 それが主流です。音を大きく正確に出す為にいろんな小さな器具が付いていますが、木のフルートには何もついていません。 木ですから、その時々の天候によって音が違って来るのを、指使いと息の吹き込み方で調節しながら音を出すのです。 日本の笛と似ているかもしれません。 桐朋音大の学生だった頃、ふとしたことで、楽器屋の店先に並んでいるトラベルソを見て欲しい!と思ったそうです。当時はトラベルソなんてどこにもなく、演奏もされていなかった時代です。 当然普通のフルートを吹いていた彼は、とにかくこのフルートに似た木の笛を吹いてみたくて仕方がなかったのだそうです。 そこでどうしたか、と言うと親は金を出してくれないのが分かっていたので、唯一自分の財産を処分しようと、当時飼っていた伝書鳩(レース鳩)、、、、これはもうね、同年代の人にしか解らないかもしれません。鳩の帰巣本能を利用して鳩を遠くまで運び、一番早く自分の巣に帰って来たものが勝つ、というレースです、、、、、、を売ろうとしたのです。 こういう鳩はその辺にいる鳩と違ってそれこそ競走馬のように血統書があるくらい高価な鳥なのです。 ところがどうしても必要な金額には足りないことが解り、悩んだ末どうしたかと言うと、ご想像通りなのですが、公園へ行きドバトを1羽混ぜて売りに行ったそうです。 「ドキドキしながら鳩を渡したのだけどね。何にも言わないで買ってくれたの。ドバトが入ってるのバレてたと思うけど、なぜお金が要るのか、って言うことを相手も知ってたから黙ってお金払ってくれた。」 この話はお酒を飲みながら本人から直接聞いた話です。 勿論すぐ楽器屋さんでトラベルソを買い、一晩中吹いたそうです。 翌朝見たら楽器は割れていたそうです、が、その後彼は桐朋を卒業後オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学し、トラベルソ奏者としては日本で右に出るものがいないほどの優れた演奏家となりました。 演奏も素晴らしいのですが、話も超面白い人です〜!! なぜ指揮をしてるのかって質問が来そうですが、長くなるのでそれは又いずれ。
by fran0923
| 2013-06-29 12:21
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